Q-saiの輪

Q-sai

ビギナーを支援する際、どうしても「How to(=演奏のやり方)」ばかりに目が向きがちですが、実際の現場では「対話による動機づけ(=親身に支えること)」や、まさにそのコネクション(=関係性)が、挫折を防ぐ大きな力になることが多いです。

極論、「How to」を知らなくても「Listen to(=聞いてあげること)」でビギナーは救えます。仮にあなたが楽器を弾かない人でも、その気になればいつでも「演奏人口の拡大」に貢献できるのです。

ネット上に無数のHow Toレクチャーが溢れる昨今、技術的な助言が挫折の抑止力とは限らず、むしろ「あの人が気にかけてくれているからギブアップしづらいな」という状況や関係性こそがビギナーにとっては強烈な命綱になります。

もちろん、ビギナーのそばでただボーっとしていれば良い訳ではありません。最低限「聞き上手」としてワークする必要があります。

そこには少々の技術も必要…と言っても演奏技術のことではなく、聞き手としての技術です。

一方的に質問を浴びせれば尋問のようになってしまいますが、こちらが自分の弱さを率先して見せることで、相手も自然と心を開いてくれます。あえて技術という表現をしましたが、昭和の頃には誰もが自然にやっていたことのような気がします。

今、ビギナーを取り巻く環境は時代とともに厳しくなっており、今後もその傾向は加速していきます。だからこそ、身近な「がんばっているビギナー」に、無理のない範囲で寄り添ってあげてください。

どうにも手に負えない時、協力者としての立場で「Me;」に頼っていただいて構いません。演奏文化の保護と発展のために、何か貢献したいと願う仲間の皆さん、一緒に闘っていきましょう。