あなたの部屋の片隅に埃をかぶった楽器はありませんか?
みなさんから寄せられた質問に、きりばやしひろきがお答えします。
ロックバンドアンサンブルに関するご質問なら、どんな些細なことでも歓迎です。
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楽器挫折者救済BBS RES-Q」でも随時質問受付中!

アコギを持っているんですが、全然弾いた事も無く、チューニングぐらいしかできません。どんな事から始めればよいのでしょうか?
チューニングができるならば、早速プレイできますね。ただし、アコギと言っても実に様々なスタイルがありまして・・・例えばフォークの王道「禁じられた遊び」のような曲が弾きたいのか、はたまた「ゆず」のような曲なのか、ピックなのか指弾きなのか、弾き語りなのか完全なギター演奏なのか・・・。
ある程度の方向性を絞らねばです。まず「この曲が弾きたい」という一曲を決めてみて下さい。そして更に「その曲を何が何でも絶対に弾きたい!」という強い欲求を強く持って下さい。そうすればまず最初に何から取りかかればいいのかが明確になります。

その時点で新たにぶつかった疑問をQ&Aに送って頂ければ返答致します。実際の演奏に関する細かな知識についてはQ-saiサイトでも随時ご紹介していますので参考にしてみて下さい♪


学生の頃、何年かクラシックギターを習いましたが、現在はブランク10年です。クラシックに限らず音楽は好きでレッスンの習慣は無くなっていますが 好きな曲だけはたまーに弾きます。
現在、知識も技術も無いのですが 弾きたい曲があります。その中に、H+P with R.H. が出てきます。これは どう練習すればいいのでしょうか?
クラシックギターでは無理ですか?
出来れば実際に指導をうけて練習してみたいです!
独りで譜面を見ても おたまじゃくしの羅列にめまいが・・・
こんな根性なしの私でも練習出来るのでしょうか?
合宿ではこういう指導の実施は可能ですか?
クラシックギターもエレキギターも基本的には同種の楽器なので、演奏上の指示記号などもそれほど変わりません。「H+P with R.H.」というのも、フレットを押さえる指と、ピッキング(ピックで弦を弾くこと)する指との絶妙な兼ね合いにより完成するものなので、活字ではなかなか伝えにくいのです。

ちなみに「H」は「ハンマリングオン」、「P」は「プリングオフ」といいまして、前者は「通常は右手のピックで弦を弾いて音を鳴らしますが、この場合はそれをせずに、左手の指でフレット上に直接弦を叩き付けて音を鳴らす(尚かつそのまま押さえたままの状態で響きを持続させる)演法、後者は「押さえた指を弦から離す際に、その押さえていた指で直接弦を弾いて鳴らす」演法・・・。

もっともっと細かく説明したいトコロですが、楽器の演奏技術というのはこのように活字で説明するとむしろ難解なものになる場合が多いのです。今回の質問はその最たる例。目の前で楽器を用いてそのタネ明かしをすることができさえすれば、これらの疑問は容易にクリアできるのですが。

これらの演奏技術に関しては一度に説明するのも厄介なので、毎週発行中のメルマガで長い時間をかけて伝授していきます。ただし、それが待ちきれないという人に、Q-sai@はその直接指導の場として二泊三日の河口湖合宿を開催していますので、是非参加してみて下さい。


クラシックギターを買ったのは30年くらい前のことです。
いきなり「ロマンス」と「アランブラ宮殿の思い出」を覚え後は簡単な曲を弾いていましたが、我流では上達しないのではとギター教室に5年通い中級程度の曲を終了しましたが「モーツアルトの魔笛の主題による変奏曲」で挫折したのが4年まえ。とゆうのは、爪を伸ばすと鷲爪になり絃に引っかかって最近はトレモロもうまく弾けません。付け爪などの情報があったらお教えください。ギターは好きなのです。
質問の内容を見るに、既にある程度の演奏力をお持ちのことと思うのです。皆さん、クラシックギターというのはいわゆるエレキギターやフォークギターの祖先で、基本的な仕組みは同じです。但し、弦が金属ではなく「ガット」といういわゆるナイロン素材なので、音色が随分異なるのと、それにより演奏方法も微妙に異なるのです。

Q-saiフリークには少々難易度の高い内容です。チンプンカンプンならば今回は読み飛ばして頂きたし。

そういうボクも残念ながらギターに限らず”クラシック”の名がつくものに関してはあまり縁のない世界で活動してきたので、的確なアドバイスにはならないかも知れませんが、限られた知識の中から精一杯回答させて頂きます。

今回の質問のポイントは「爪」にありますが、ここがクラシックギター演法の最大の個性のひとつです。爪の手入れは演奏に直接影響してくるので念入りにやりましょう。もしも爪が割れてしまった場合、おっしゃる通り”付け爪”というものが市販されているのでそれを着用して弾くのはとても有効です。実際にお店で相談してみるといいでしょう。

他にも、接着剤や保護用マニキュアでガッチリ固める方法などがありますし、爪に関しては悩むほどのことではないです。せっっかくのギターのためにも、それらを積極的に取り入れてみてはいかがでしょう。

最後に・・・。
Q-sai@は初級者及び未経験者を対象に、できる限り簡単に楽器を演奏するためのキッカケを与えたいというコンセプトと、そのような方々と共にできる限り簡単にバンドアンサンブルを構築できる機会を与えたいというコンセプトで指導しております。今回のご質問が実際にお役に立てているか否か、私自身も微妙なのですが、Q-sai@のコンセプトで何かお役に立てることがあれば是非お手伝い致しますので。もしもバンドアンサンブルでクラシックギターを弾いてみたいというご希望があれば、Q-sai合宿in河口湖という二泊三日のイベントを定期的に行なっていますので是非活用してみて下さい。



お師匠様。
ギター編に質問です。 
いわゆるFなどの、セーハはみんなの難関だと思うのですが、それを越えていった場合なのですが。
変形として一弦、六弦を、同時に上下でおさえる形は(人差し指と親指で、ということなんですが意味伝わりますよね?)どうにもきちんとした音になりません。
ネックを握り締めても、届かない・力が入らないという状態です。
これは、愛器の選択(なるべくネックが細いのや、ショートスケールのギターを選ぶとか?)も、一つの手段かもしれないのですが、どのように解決したら良いのでしょうか?
やはりとにかくひたすらに練習しかないのでしょうか?
これはQ-saiフリークの皆さんにとっては果てしなく難易度の高い質問。混乱を招くならばここは読まずに通過してください。いずれ必要な時が来るでしょう。

・・・セーハ(またはバレーともいう)は、左手人指し指をギターのフレット(指板)に寝かせ、6本の弦をすべて押さえることをいいますが、驚くべきことにプロのギタリストで「実はボク、セーハができないんです」という人が実際身近に何人かいます。彼らは今でも現役バリバリでプロのギタリストをやっているのです。

つまりこれをマスターしなくてもFは立派に鳴らせるのです。

Q-sai@の指導方針は「困難ならば可能な限り避けて通ること」で、もしセーハをマスターしたいならばQ-sai合宿に参加して頂ければ実際に楽器を用いて伝授しますので、ここでのセーハ講議は勘弁していただきたいと思います。

「困難ならば可能な限り避けて通ること」には、ちょっとした”知恵”が必要です。「Fを押さえる」のが困難だという前に、そもそも「F」とは何かを知れば逃げ道が見えてくるはずです。

「F」というコードは「ファ」「ラ」「ド」という3つの音の重なりなのです。つまり、6本の弦をすべて鳴らせなくとも、最低限、この3つの音さえ鳴らせられればとりあえず「F」なのです。

例えば下記のように左手で弦を押さえてみてください。

※薬指で4弦の3フレット
※中指で3弦の2フレット
※人指し指で1弦と2弦の1フレット
(注意:この時点で押さえていない5弦と6弦は決して弾かないように)

上記は一般に知られているあの厄介な「F」とは違い、ちょっと頑張ればなんとかなりそうな感じです。ちなみにこれは太い弦から「ファ」「ラ」「ド」「ファ」という音が出るので、つまりこれも正真正銘「F」です。

・・・このように、セーハ無しでも「F」は鳴らせるということを励みにしてください。

※それでもセーハをマスターしたいならば、ぜひQ-sai合宿に参加してみてください♪


エレキギターでコードをひくときの移動がうまくいかないんです。
うまくいく方法はありませんか?
コツを掴めば簡単です。今回はその中でもとくに有効なコツを伝授しましょう。ひとつ目のコードからふたつ目のコードへ移る際、すべての指を一斉にチェンジさせようとするとなかなかうまくいかないのですが、共通した(あるいは一番近い) 指をひとつだけ見つけて、まずそれだけを移動し、続いて他の指を移動させるように 心掛けてみて下さい。

コードフォームというのは、実は手の形そのもので覚えてしまうもので、その「まず 共通した(あるいは一番近い)指をひとつだけ移動させる」というコツさえ掴めば、あとは手の形をパッと作るだけで自然とコードチェンジができてしまうようになります。もちろんその「手の形をパッと作る」というトレーニングはある程度必要ですね。コードチェンジにはコツが沢山あります。人それぞれのクセがあったりもするので、 機会があれば是非一度Q-sai合宿に参加してみて下さい。


ギターの保管はどうすればいいのですか?
ギターに限らず、木でできている楽器は湿度や気温の変化を嫌います。最悪の場合はひび割れなども起こりうるので、できる限り気温と湿度が安定している、直射日光を避けた涼しい場所に保管するといいでしょう。 あと、弦を演奏後そのままの状態で数カ月も放置しておくと、弦の引っ張り合う力で木が変型する恐れもあるので、長期にわたり演奏しない場合は弦を弛めておくことも忘れずに。


ギターを始めたのですが、自分の手や指がギター向きではないという感覚を覚え、以来挫折しました。手が小さいので、どう頑張ってもFが押さえられません。
手が小さいとか、指が短いとか、関節が固いとか・・・様々な理由で挫折例をよく聞きますが、その弾けないという理由は恐らくギターが弾ける人から頂戴した指摘ではないはず。楽器がまだ弾けない無知なはずの自分自身が独断で決めつけた言い訳に過ぎないのでは・・・ということをまずきちんと確認して頂きたい。恐らくほとんどの挫折者がそのパターンであるはず。もしもそうでなければ、よっぽど無知でいい加減な師匠に恵まれてしまったと思って悔やむべし。

結論を言えば「ギターが弾けない手などこの世に存在しない」のです。どんな手も必ず弾けると断言します。

具体的な克服方法をいくら伝授しても、上記の点が改善されない限りギターなんか弾けるはずもないので、あえて今回はそれ以上のアドバイスは省略します。

とにもかくにもその最大の勘違いに今すぐ気付くべし。